2025年8月10日(日)
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2025年8月17日(日)
指輪のサイズ直しについて、デザインに影響が出ない部分を切断して大きくするなら指輪と同じ素材を継ぎ足し、小さくするなら指輪の一部分を切り取り溶接する方法が一般的です。
全周に柄がある場合は柄が消える事がありますので内側に地金を貼る方法で指輪を小さく出来ますが刻印が隠れたり指輪が厚くなって着け心地が変わってしまうためおすすめできません。
また指輪の外側から均等に圧縮して小さくする方法や内側から拡張して大きくさせる方法がございますが指輪のデザインや製法の都合により出来ない場合もございます。
指輪のサイズ直しは職人が個別に判断し、サイズ案内後に修理の可否とお見積もりをお知らせします。修理のご依頼は来店またはご郵送で承ります。
jewelry1972がサイズ直しに時間を掛ける理由
サイズ直しは現状のリングに様々な力や熱を加えて加工をいたします。一般的なサイズ直しの工程は、「切断」「溶接」「仕上げ」となります。なるべくダメージが残らないように加工することは当たり前ですが、早く、急速に加工しようとした場合、主に以下のダメージが残ります。
細いリングであれば、10秒かからずに切断することが可能です。しかし、これでは単に「切断」しているだけで、将来のダメージのことについて全く思慮されていません。
また、指輪のサイズ直しの際には、ほとんどの場合においてロー付け(溶接)作業が必要となります。しかし、早く、急速にロー付けを行おうとすると、主に以下のダメージが残ります。
ロー付け作業も単純に溶接するだけであれば、10秒程度で終了します。しかし、これでは単に「くっつけている」だけに過ぎず、将来のダメージのことについて全く考慮されていません。早く、急速に作業を行うことは可能ですが、弊害の方が遥かに大きく、耐久性を損なう結果となります。
jewelry1972ではロー付けによるダメージも最小限に止めるために、全てのサイズ直しのロー付けにおいて、以下のことを行います。
jewelry1972ではロー付けを行う前に、指輪を切断した地金の粉の分析を行い、指輪本体に最適な温度を調べます。指輪は一つ一つに個体差があり、同じ合金割合でも使用している割金の種類や割合によって溶ける温度が微妙に異なります。ある程度の予測を付けて行うことは簡単ですが、正確に分析して熱を加えることでダメージを最小限に抑えることができます。
また、切断部分を本体の表面部分以上にピカピカに仕上げることによって、ロー材の入り込みを良好にし、ロー付け部分のダメージを極限まで少なくします。この作業を行わないとロー材がうまく流れず、ロー付け部分のみならず、他の部分の将来的な耐久性にも影響を及ぼします。
早く作業を行うことは大切なことですが、ジュエリーというお客様の大切なお品物にとって、どのような作業が良いことなのか、ということを考えた結果、「ゆっくり丁寧に、正確に作業を行う」という加工方法がベストであると考えました。ファストファッションとは異なるジュエリーというものだからこそ、jewelry1972では手間をかけて加工作業を行わせていただいております。
サイズ直しの際に気になる部分も合わせて修理
指輪のサイズ直しをする際に、石動きや裏側部分、宝石の爪の部分に傷が見つかることがほとんどです。 細かな傷などは加工の途中ではじめてわかることも多いため、当店ではこれらの経年によって傷ついた部分も一緒に補修しています。
「石動き」、「裏側部分の亀裂」、「爪の亀裂」、「腕の部分の亀裂」
などの問題が、ほとんどのお品物で見つかります。この部分を放置致しますと後々お品物が破損してしまう可能性がありますので、jewelry1972ではサイズ直しと共にこれらの瑕疵部分を補修致します。そのため、jewelry1972でサイズ直しを行った指輪は、その時点での最高の耐久性を持つお品物として、お客様にお渡しいたしております。
当初は、サイズ直しと修理の部分を別々に分けて考えておりました。しかしこれらの瑕疵は加工途中や熱を加えて初めて発見出来る場合が多く、手を入れるまで見つけることができません。 補修を行うためには決してお安くはない金額の材料費や人件費等が別に掛かります。 しかしこの補修を行うための代金を頂いておりませんので、結果的にはサイズ直しを終了した後で納品の際にお客様に瑕疵のお話しをせざるを得ませんでした。
そのときはサイズ直しのご依頼しか承っていなくても、瑕疵部分のお話しはお客様にお伝えしなければいけないことです。しかし、後から瑕疵部分のお安くはない補修のお話しをしなければならないのは、あまり良いことではないと私達は考えました。 そこでサイズ直しの基本料金を、ある程度の補修を見込んだ料金に設定することに致しました。 その為、jewelry1972では余程の大きな瑕疵ではない限り、サイズ直しの際にできる限りの全ての補修を施しております。もちろん時間もコストもかかり、中には料金ギリギリになってしまうものもあります。
しかし、それでも一度私達の手を通過したお品物を、「今できる限り最高の状態に仕上げたい」という強い思いから現在の設定でサイズ直しを行っております。 中にはとても加工が難しく、販売店でも断られたお品物も多数持ち込まれることがあります。 それでもjewelry1972では蓄積された技術と知恵を使い、できる限りの力で対応をさせていただいております。 そしてそんなjewelry1972の宝石・宝飾品に対する考え方にご納得頂きました沢山のお客様に支えられて、加工を行ってくることができました。ご理解頂ければ幸いです。
サイズ直しでも保険保証
よくあるご質問の中に「サイズ直しや修理は料金が安いから、リフォームとは異なり、jewelry1972の保障システムの対象外なのですか」というものがございます。たしかに、一般的な修理サービスにおいては、修理とその他のサービスとは保障システムが変わっているものが多いと思います。ジュエリーの修理においても例外ではないかもしれません。
しかし、jewelry1972のサイズ直しを含めたジュエリーの修理では、リフォームやオーダーメイドなどと同じように、お預かり品に対してのシステムを適応させていただいております。ご依頼を承る金額や内容に関わらず、お預かりいたしましたお品物に対しての対応を変えるということは、一切いたしません。お客様の大切なお品物をお預かりする内容に、料金や作業内容の高低などは関係ありません。
お客様のお品物を同様に、大切にお預かりするために、jewelry1972のお預かりシステムは全てのご依頼品に適応させていただいております。
サイズ直しが可能な素材: 金、プラチナ、シルバー
以下のような場合は、指輪のサイズ直しができません。
作業内容 | 2号サイズアップ、メッキ加工 |
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加工費 | 7,000円 |
作業内容 | 3号サイズダウン、ダイア留め確認 |
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加工費 | 5,000円 |
作業内容 | 4号サイズアップ |
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加工費 | 5,000円 |
作業内容 | 1.5号サイズアップ |
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加工費 | 18,000円 |
作業内容 | 2号サイズアップ |
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加工費 | 15,000円 |
※現在(2024年7月)金相場が高騰してるため基本料金が変わる場合もございます。
指輪サイズ直し (延ばす) |
基本料金 3,000円~ 2号アップより1号ごとに 500円 |
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指輪サイズ直し (縮める) |
基本料金 3,000円~ |
指輪新品仕上げ | 2,000円~ |
指輪変形直し | 4,000円~(新品仕上げ込) |
石のゆるみ直し | 2,000円~ |
石留め |
脇石 1,000円~ 中石 2,000円~ 爪石座補強 3,000円~ |
亀裂修理 | 1,500円~ |
メッキ加工 | 2,000円~ |
指輪のアームを太く (地金代別) |
8,000円~ |
※指輪の厚み、幅、表面模様、石の有無、大きさ、種類、留め方、状態、爪の状態によっては料金は異なります。 ※コンビ・ブランド製品は追加料金が掛かる場合があります。 |
指輪のサイズ直しは、デザイン、宝石の有無、サイズ直しの方法、メッキ加工の有無によって所要時間が大きく異なります。
通常当日〜1週間程かかります。また特急仕上げは無料でございますが指輪を確認してからになります。
お電話は平日10:00〜19:00,土曜10:00〜17:00の時間帯にお問い合わせください。
LINEやメール、お問い合わせフォームからは24時間受け付けております。
またご都合の良い際にご来店いただければご相談ができます。ご予約は必要ございません。
指輪素材、修理内容、修理内容が分かるような画像または現物をお持ち込みいただければ確認してからお見積りを作成いたします。
またリングサイズやご本人の指のサイズを測ります。
見積もりは無料でございます。
お預かりした指輪を熟練の職人が修理,加工いたします。
通常の修理期間は3〜4日ほどかかりますが、当日仕上がりも可能でございますのでお急ぎの場合はご相談ください。
追加料金はかかりません。
(修理期間は修理内容によって異なります。)
作業が完了いたしましたらご来店か宅急便で送りいたします